犬が亡くなった話 日記 2018年06月06日 2018年5月18日。16年飼っていた犬が亡くなった。16歳と3ヵ月とちょっと。多分長生きだったと思う。ただ、最近ボケがひどくなってたから覚悟はしていた。いつか書かなきゃなと思いながらタイミングがつかめず書いていなかった。なんで今書いているか、気分がアンニュイなこととプリンターがうるさくて眠れないからだ。(描き終わる頃にはすでに終わってた...というか紙がなくなってた。買ってこなきゃ。)どこから書こう。時系列順に最初からかな。2年生の4月に今の実家のある場所に引っ越した。小学校には転校して2年生から転入したけどなんとなく距離感を感じていた。同級生に気になる女の子がいた、その子は転校生だった自分に優しくしてくれた。初恋だった。今思えば典型的な男子校生のソレである。「おはよう!」と言えば落ちるちょろいヤツ。その子は犬を飼っていた。シェットランドシープドッグという牧羊犬。ラッシー(コリー)を小さくしたもの、というとなんとなくイメージが湧く人も多いかもしれない。多分当時は人気だったんだと思う。どういう流れかは忘れたけど引っ越して10ヵ月くらい?。犬を飼おうという話になった。両親がどういう経路で見つけたかは謎だったけど富士山の方のブリーダーさんのところに足を運んで飼う犬を決めた。名付け親は母だった気がする。名前は「そら」。メス。当時は犬種とか詳しくなかったけど、飼い始めた犬もシェルティーでたまたまその子と同じ犬種だった。共通の話題ができて嬉しかったような記憶がほんのり残っている。結局卒業するまで1回も告白しなかったのを未だに後悔しているけど、それはまた別の話。そらはお転婆だった。記憶に強く残っているのは食欲がすごく旺盛なこと。机の上に乗っている寿司を無理やり落として全部食べちゃったり、あといつも父の足元にいておこぼれを待っていた。あと体力がすごかったこと。庭をものすごい速さで一周したり、玄関に誰かがいると飛び跳ねたり、雨戸閉めるときはぐるぐる回ったり。あと自分はその現場に居合わせなかったけど首輪抜けして交通量の多い道路を疾走したりとか。あとヴァイオリンで特定の曲を弾くと一緒に歌ってくれたり。同じ曲をずっと練習してたからそれ聞いて一番記憶に残ってたんだろうなぁ。そんな感じで色々思い出がある。あと、そらが家に来て、その後、祖母が寝たきりになったと思うんだけど、寝たきりになった後、たまに祖父母宅に行って顔出したりとか。祖母にとって一番可愛い相手だったんだろうなと思う。(鼻くそを耳の下の毛にくっつけたりしてたけど...)お腹の模様が特徴的だった。中が抜けたひし形みたいな模様があってポケモンの「スイクン」みたいだなぁと思ってた。あと額にもひし形の模様があった。耳の下の毛はふわふわだった。顎の下を撫でられるのが好きだった。生え変わりの時期に太ももの毛が抜けやすくなってたから毟ってたら嫌われた(痛かったんだろうなごめん)。大きな音が嫌いで子供と車とバイクの音が聞こえると尻尾を下に巻いていた。祖父が祖母より先に亡くなって、祖母は施設に入ったからそらを連れて行くこともできなくなって...そんな祖母よりも先に死んでしまった。原因は話を聞く限り多分脳出血。奇しくも祖母が寝たきりになった原因と同じ。これも運命なのかもしれない。連絡を受けたのはバイトの日。その日のバイトは夕方からだったから朝に連絡を受けてすぐ実家に帰れば最後に一回くらい顔を見ることができたのかもしれない...と後悔してる。バイト終わって次の日に実家に帰ろうかなと悠長なこと考えていたけどそんなにゆっくりしている余裕はないなとバイト前に考え直してバイトが終わったら即帰ろうと決意。家に帰ったところで動物病院に預けてたから会うことはできないんだけど。その日も今日みたいに3-4時くらいまで眠れないでテレビを見ながらソファーで寝落ちた。朝になって、9時ぐらい、動物病院から電話があった。4-5時ぐらいに息を引き取ったらしい。病院が開く前に来ていいよとのことだったので家族揃って病院へ。話に聞いてた症状からは想像できないくらい、寝顔は安らかだった。遺体を家に持って帰ったけど遺体は重かった。いつも抱きかかえるときはちゃんと首を自分で支えてたんだなってのがなんとなくわかった。遺体に会ってから一度も名前を呼ぶことができなかった。死を認めたくなかったからなのか、それとも純粋に遺体を「モノ」としか見られなかったのか。意外と両方なのかもしれない。ペットの火葬をしてくれる霊園?もあってその案内を獣医さんから渡されたんだけど、市の方でもそういったサービスをしてくれるらしい。ただそっちは合同墓地、というか合同火葬...というか。遺灰をもらってもどうしようもない、ってことで(親の意向が主だったけど)市の火葬に任せることにした。施設に持って行く際にダンボールとか燃える箱に入れることが条件で、遺体の入る箱を探すことにした。近所のスーパーに行って一番大きいサイズのダンボールを持って帰って来たけど微妙にサイズが足りない。近所のドラッグストアに行って一番大きいダンボールをもらって来て、その中に入れた、ギリギリだった。死後硬直の後は腐敗が始まって行くから、遺体は冷やさないといけない。でも保冷剤とか氷嚢とかはなかったからペットボトルに氷を入れて水で満たしてからタオルで包んだものを足の付け根あたりに挟んだ。それでも目から体液が出てくるのは見てて辛かった。あとは施設に引き渡して火葬を待つだけなんだけど、その後はどうなったんだろうか。ちゃんと涼しいところで保管してもらったのだろうか...と気になる。そら。忘れないよ。じゃあね。 PR